赴任・移住後の手続き
トルコで生活を立ち上げるには様々な手続きが必要です。あらかじめ確認したうえで書類を用意しても、いざ行ってみると違うことを言われたり、担当者不在やシステムの故障で出直しということも少なくありません。特に役所での手続きは予告もなく手順が変わることが一般的で情報が錯綜し、簡単な手続きでも長期化することがあります。予定通りに進まないことの方が多いと割り切って行動しましょう。
トルコID番号
労働許可証または滞在許可証(Ikamet/イキャメット)に記載されている99から始まる番号がトルコでのID番号です。トルコの銀行口座の開設や電子政府(E-Devlet)へのアクセスに必要なパスワードを購入する際に必要です。トルコ出入国の際にも提示を求められるのでご注意ください。労働許可証は滞在許可も兼ねているので、滞在許可証の取得は不要です。帯同家族の滞在許可はトルコに入国後申請をします。
・E-Ikamet(オンライン滞在許可申請) https://e-ikamet.goc.gov.tr/
E-Devlet電子申請
これまで役所で行われていた行政手続きの一部が電子化され、住居登録証の発行、海外から持ち込んだ携帯電話の登録などはインターネットからE-Devlet(電子政府)にアクセスし手続きを行います。E-Devletへのアクセスに必要なパスワードは郵便局でパスポートとトルコIDを提示して購入します。一時的なパスワードが携帯電話番号に送信される仕組みになっているため携帯電話が必要です。携帯電話は申請者本人のものでなくても問題ありません。
携帯電話
海外から持ち込んだSIMフリーの携帯電話はトルコ情報通信技術公社に登録する必要があります(トルコに持ち込み後、登録しないままでいると通信が切られます)。手続きの手順がよく変わるのでE-DevletのWEBサイトまたはショップでご確認ください。
手続に必要なもの (2022年1月時点)
・パスポート情報:SIMカード名義人のパスポートでトルコに入国してから120日を過ぎていないことが条件
・トルコID番号
・IMEI番号(携帯電話の製造番号): *#06# とダイヤルすると画面に表示される
・登録料:2,732TL (2022年1月時点)
登録方法
税務局、指定銀行窓口で支払い後、E-Devletからオンライン申請。またはE-Devletのオンライン申請画面から指定銀行を通じて支払いのうえ登録申請
銀行
営業時間
銀行や支店によって若干異なりますが、一般的な営業時間は平日の午前8:30~12:00、午後13:30~17:00です。ショッピングモール内の支店は昼休みがなく、夕刻遅い時間まで営業しているところが多いです。振り込みなどの手続きは手数料がお得なインターネットバンキングが便利です。
口座開設
銀行口座の開設にはトルコID番号、パスポート、住民登録票が必要です。キャッシュカードはデビット付きが一般的で最短で2週間ほどで発行されます。生活の立ち上げに必要な現金、日本のクレジットカードをあらかじめ用意しておくと安心です。外国人がトルコの銀行に銀行口座を開設するには当地に居住していることが条件とされるため、帰任の際は口座解約の手続きが必要です(定期的にパスポートや労働/滞在許可証等、本人確認資料の提出を求められることがあります)。
現金引き出し
<窓口>
窓口から現金を引き出す際に身分証を提示が求められます。銀行によっては労働/滞在許可証とパスポート両方の提示を求められます。高額な現金の引き出しは、銀行窓口に持ち合わせがないと言われてしまう事が多々あるため、支店を駆け回らなくて済むように事前に窓口担当者に依頼しておくのが得策です。
<ATM>
銀行により異なりますが、トルコリラ、外貨ともに1日あたりの利用限度額があります。外貨の引き出しができるATMは少なく、取り扱いがあっても引き出しができない場合もあります。
振り込み、外貨両替
取引銀行のアプリやオンラインでの手続きが便利で一般的です。振り込みは送金先が他行への場合、やや高めの手数料が発生します。また土日・祝日の外貨両替はレートが良くないのでご留意ください。
デビットカード/クレジットカード
スーパーやレストランではカード払いが普及しており、小銭のおつりが出ないことも少なくないため、持っておくと便利です。トルコのキャッシュカードにはデビット機能がついています。クレジットカードは、個人の信用情報が確認できないとカード審査に通らないため、給与が振り込まれてから申請する必要があります。利用限度額は利用履歴に応じて半年~1年で増額されます。ご家族がトルコ滞在許可を持って入れば家族カードの取得も可能です。申請の際はクレジットカード契約者本人も窓口に行く必要があります。
在留届
外国に住所又は居所を定めて3か月以上滞在する日本人は、その住所又は居所を管轄する日本の大使館又は総領事館(在外公館)に「在留届」を提出するよう義務付けられています。住所等が決まりましたら「在留届電子届出システム(ORRnet)」のウェブサイトから在留届を提出してください。
・在留届電子届出システム(ORRnet) https://www.ezairyu.mofa.go.jp/
・在留届について https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html
運転免許証
日本で取得した国際運転免許証があれば、発行から1年間はトルコで運転することができます。
入国後最初の6ヶ月間は、日本の運転免許証とその抜粋証明(在アンカラ日本国大使館または 在イスタンブール日本国総領事館発行)があれば、日本の運転免許証の有効期間中はトルコで 運転することが可能ですが、6ヶ月以上トルコに長期滞在して自動車を運転される方は、トルコの 運転免許試験を受けてトルコの運転免許証を取得する必要があります。
2016年1月1日以降日本の免許証からトルコの免許証へ切り替えることができなくなりました。 2015年12月31日以前に日本の免許証からトルコの旧型免許証へ切り替えられた方は、 2022年12月31日までに新型運転免許証に変更しなくてはなりません。 欧州各国ではトルコの免許証で運転ができ、レンタカーも借りることができますが、旧式無期限免許証は 2019年初から無効となっており、レンタカー会社も受け付けてくれません。トルコに再赴任される方で 旧型免許証をお持ちの方はご注意ください。
【2015年12月31日以前に発行されたトルコの旧型免許証から新型免許証への切り替え手続き】
<必要書類>
・現行(無期限)トルコ免許証
・労働許可証または滞在許可証
・病院やクリニック発行の運転免許用の健康診断書 (Sürücü Belgesi için Sağlık Raporu)
E-Devletのトルコ保健省画面より問診票に予め記入しておくと病院での診察に時間がかかりません。
*E-Devlet→ Sağlık Bakanlığı → Kişisel Sağlık Bilgi Formu → Yeni Başvuru
・証明写真1枚(ビオメトリックサイズ)
・免許更新費用+財団費用
VakıfBankなど政府系銀行にて、銀行窓口またはATMで支払い。 免許更新料(13TL)と財団費用(2TL)の支払先が違うのでご注意ください。
<申請場所>
住民登録局(Nüfüs Müdürlüğü)にアポイントを取ったうえで申請(完全予約制)。 オンライン(https://randevu.nvi.gov.tr/) または、コールセンター(199番)にて受付。*99で始まる外国人ナンバー、HESコードが必要。
<申請から免許証発行までの流れ>
住民登録局窓口に設置されている番号札発券機に99で始まる外国人番号を入力し、番号札を取ります。 順番がきたら番号札を持ってカウンターへ進み、上記必要書類を提出した後、指紋リーダーで両手の指紋を 取って手続きが終わります。 必要のある方は免許が届くまでの間有効な仮免許証に相当するレター(Geçici Belge)の発行を依頼する ことができます。免許証は数日で発行され、郵便局(PTT)から指定住所に郵送されます。
個人荷物の輸入に関するルール
荷物が家に届く場合とそうでない場合があり、後者の場合は遠方(