トルコにおけるサル痘の発生(初の感染者の確認)
1 6月30日、コジャ保健大臣は、トルコ国内で初のサル痘感染者が確認されたとツイッターで発表しました。内容は以下のとおりです。 ○トルコ国内でサル痘の感染者が1名確認された。 ○同感染者は37歳で、免疫機能が不十分ではなく、現在隔離されている。 ○今回の感染者以外に他の感染者は確認されていない。 2 サル痘について (1)概要 サル痘はリスなどのげっ歯類が自然宿主として考えられ、天然痘同様の症状を伴う急性発疹性疾患です。従来、アフリカに発生する風土病であり、2022年1月以降、カメルーン、中央アフリカ、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、ガーナ、ナイジェリアにおいて症例が報告されています。 (2)症状 潜伏期間は5〜21日(通常は6〜13日)、致死率は数%〜10%と報告されています。初期症状は、発熱、悪寒、背中の痛み、筋肉痛、リンパ節の腫れ等であり、発熱後1〜3日で特徴的な発疹が顔や四肢に現れ、口の中や性器、目にも発疹が現れることがあります。臨床的には天然痘と区別が困難です。 (3)予防法 サル痘の流行地では以下のような感染予防対策を心がけ、感染が疑われる場合には、直ちに医師の診察を受けてください。 ○症状のある人の飛沫・体液等との接触を避ける。 ○石けんと水、またはアルコールベースの消毒剤を使用した手指衛生を行う。有症状者が使用した服、寝具、タオル、食器等に触れる際は特に手指衛生に気をつける。 ○サル痘を保有する可能性のあるげっ歯類等のほ乳類(死体を含む。)との接触を避け、野生の狩猟肉(ブッシュミート)を食べたり扱ったりすることを控える。 ○イベント等、大勢の集まりに参加する場合は、人と適度な距離を取ること。 (4)治療 対症療法 (参考) ○厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/monkeypox_00001.html ○厚生労働省検疫所 https://www.forth.go.jp/news/20220521_00001.html ○国立感染症研究所 https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/408-monkeypox-intro.html 2022年7月1日 在イスタンブール日本国総領事館 代表電話:+90-212-317-4600 FAX :+90-212-317-4604 メール:[email protected] ○総領事館ホームページ:https://www.istanbul.tr.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/ ○外務省海外安全ホームページ: https://www.anzen.mofa.go.jp